しーまブログ 趣味・ものづくり奄美大島 ブログがホームページに!しーま新機能のお知らせ! さばくる~イベント情報受付中!~

2016年07月31日

感じるのは “視線”

うがみんしょーらん。DEI事務局の【もちごめ】です。

7月の初めころは毎日セミの大合唱だったのに、このところすっかりセミの声を聞きません。
どうしちゃったのかな?
もっとも、アレは合唱ではないですね。みんなそれぞれが好き勝手に唄っているわけで。
セミにしてもカエルにしても、はたまたニンゲンにしても、、あーだこーだと唄っては雌の(ニンゲンの場合は男女とも)気を引こうと懸命に張りあってるんですなあ。

ところでワタクシ長崎に住んでたことがあります。長崎市内です。素敵な街です。
しかし夏の暑さは拷問に近い。周囲の山に遮られて淀んだ空気に排気ガス、室外機からの熱風、ビルやアスファルトの照り返しなどなど、夏場には出歩きたくない街の中でした。

そんな長崎でセミにも「方言」があるのを知りました。
長崎で暮らす前に、東京で聞いたアブラゼミ(ミンミンゼミ?)は、
「みーーーん、みーーん、みーん、みんみんみんみん、、、、」と「標準語」ぽいですね。

シマでは(うちの近所だと)、「しぇーーっ、しぇーーっ、しえっ、しえっ、しえっ、、、、」って聞こえます。
「(´じ`」)  (←シェーってしてみた)

これが長崎では、
「しーーーね、しーーね、しーね、しねしねしねしね、、、」って、街中どこにいっても騒いでいるんです。
焼けつく埃っぽい街を、四方から「しねしねしねしね」っ言われながら歩くのはキツかった。
(↑どんだけ卑屈になってたんだ、その頃)

そんなセミのハナシはどうでもよくて「歌は世につれ、世は歌につれ」って懐かしいフレーズから書きだすハズだったのですが、、、
ハナシがいきなり脱線してます。まあ、いつものことですが。

気を取り直して、
歌は世につれ、世は歌につれ、、、「歌」を「コトバ」と置き換えてもよさそうです。
コトバも時代によって変わっていきますね。
コトバが、その時代の流れに影響を与えることも。

なので、「そのコトバは間違ってる!」とか「タダしくない!」とか、個々のコトバの「純化運動」にはあまり関心はありません。
所詮、コトバは「多数派が正義」という、ある意味「民主的」なシステムなのかもしれません。
どんな言葉でも、多くの人が使っているその使い方が「フツウの使い方」になってしまう。

でも、時には、そんな多数派のコトバ使いに抵抗したいこともあるのです。
あるでしょ?ないですか?

実は、先日20年ぶりくらいで東京へ行く用事がありまして。
10年ぶりくらいで飛行機に乗ることになったのですが、その機内で読む本を求めて某大型書店の中古本コーナーを物色して見つけた1冊。
感じるのは “視線”


感じるのは “視線”


「聞く力」 定価800円+税→300円!
著者は阿川佐和子さん。自分は高校生以来ほとんどテレビを見なくなったので知らないのですが、有名な人のようです。長いこと著名人へのインタビューの仕事をしてきたそうで、その経験談やら失敗談やらを交えて、相手がしゃべりやすくなるような「聞き方」についてアレコレ書いてあるわけです。

で、この本、結局買った後一気に読んでしまいました。愉快な体験談を読みやすい文章で綴ってあり、『読んでタメになる感』を味あわせてくれる1冊です。
機内で読むための本をまた探さなくちゃなりませぬ。

そして、この本の中で「アガワさん、いいなあ~」とうっかり鼻の下を伸ばしてしまった文章がありました。アガワさん本人のことは何も知らないんですけどね。
第3章「話しやすい聞き方」26節「目の高さを合わせる」の最初の1文、184ページであります。

『身長150センチの私はめったにそういうことはないのですが、たまに、話す人の視線が私より低いことろにある場合があります。そういうときは、相手の視線の高さに自分の視線を落とすようにしています。』

身長150センチ、小柄な女性が好みなんです (*´じ`*)
ってなハナシではありませんよ。
(小柄だろうと大柄だろうと、「女性」ってだけで好みですから
(*´じ`*))

そんなことはともかく、「目の高さに合わせる」というタイトルです。当然「目線」のハナシだろうと思っていたら「視線」のハナシです。
実は「目線」というコトバ、なんとも品がないというか色気が無いというか、少なくとも視線と目線とちゃんと使い分けてよ!って日ごろから思っていたのです。
いつのころからか、「目線」が日常語に入り込んできて今ではすっかり「視線」を駆逐した感がありますが、そもそも「目線」=「視線」じゃない。
メセンって撮影現場でモデルや俳優さんの目を向ける方向を言う時のいわば「業界用語」でしょ。『もうちょっとメセン上げて!』みたいな。
日常で使うにしても、せめて目を向ける方向や位置関係を表す時に使ってほしいと思うのです。
一方で感情や想い・思想などを表すときには、やっぱりシセンが自然です。

だから、
『男はしゃがみ込んで子どもにメセンを合わせてから静かに答え始めた』ってのはいいとしても、
『いつものようにブレンドコーヒーとクロワッサンのモーニングセットを注文してからノートパソコンを開いた瞬間、ふとディスプレイの向こうのからウェイトレスのメセンを感じた』ではなんとも興ざめのような気がしませんか。
やっぱりココはウェイトレスさんのシセンを感じたいところです。

こんな風にメセンとシセンは使い分けるべきだ!とは思っていたのですが、現在ではシセンは侵略的ギョーカイ語であるメセンの急速な勢力拡大の影響で、レッドリスト分類上のCR(絶滅寸前)に相当しそうな勢いで世の中から減少していますね。
なので、諦めてました。所詮言葉は多数派正義です。「目の高さを合わせる」という見出しを見て当然メセン目線の話だと思っていました。

が、しかしアガワさん、文章内全てシセンを使ってます。これ、意図的だと思います。シセン破壊きわまる昨今にありながら、シセン復興の為にあえてメセンでもおかしくない文章にまでシセンで押し通してます。多数派にひるむことなく果敢にシセン保護活動を展開するシセン派のアガワさんに思わずときめいてしまいました。(←なんのこっちゃ)

と、長々どーでもいいこと書いてしまいました。
本題です。明日から8月です。
8月のDEI事務局員の貝塚駐在予報は次の通り
 火曜日
 水曜日
 木曜日
 および14日の日曜日
となります。

^じ^






同じカテゴリー(事務局から)の記事画像
AW74年のエイプリルフールとメーデーと
朝仁海岸油まみれ
ご挨拶2018
あけてまして
そうだ!奄美アイランドへ行こう。
彼の人生
同じカテゴリー(事務局から)の記事
 AW74年のエイプリルフールとメーデーと (2019-05-01 12:00)
 朝仁海岸油まみれ (2018-02-05 19:10)
 ご挨拶2018 (2018-01-07 18:23)
 あけてまして (2018-01-02 11:19)
 そうだ!奄美アイランドへ行こう。 (2017-12-13 10:53)
 彼の人生 (2017-10-31 09:22)

この記事へのコメント
あまゆみさん、わざわざ辞書ひいて頂いてありがとうございます。
「目線」ってなんとも無粋な響きに聞こえるのですが、、、

ときどき、眼力の強い人いますよね。
気の小さい私は、そんな人にまっすぐ見つめられたらタジタジしてしまいます。^じ^;

長崎はいいですよ~。
島原も最高!

長崎はどこも美味しいものが豊富ですが、長崎市内は水が最悪。
でも、島原はきれいで美味しい水が豊富で、街中のドブ(側溝)は雲仙からの湧水が流れていて、錦鯉が泳いでたりするのです。
Posted by DEI at 2016年08月02日 10:57
辞書ひいてみました(^^)
目線 = 視線の俗語。演劇、映画、放送などの世界で言う。
だって~

たまに、ふっと人を見たら、バチッって目があって
即座に、そらされることがあるよ(>_<)

視線の念の強さですかね? なんで逸らすんだろ(T_T)

聞き上手かぁ~ これもね、念みたいのが作用していて
知りたかった事とか、勝手に相手が話してくれることも、しばしば

長崎の話聞かせてね(^^) 

夕べ、手毛部にもある「マシャンキリ(海垣)」サミットの時の、資料見てたら
長崎の観光パンフレットがたくさん入ってた(*^^)v
島原の、武家屋敷ヤバくない?? 行きたい・・・
湧き水いっぱいじゃない(^<^)
Posted by あまゆみあまゆみ at 2016年07月31日 20:34
コメントありがっさまりょん。よーりよーり待ちくりんしょれ!
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
感じるのは “視線”
    コメント(2)