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2016年05月07日

現代の宮沢賢二

うがみんしょーらん。DEI事務局の【もちごめ】です。

農文協の「現代農業」を長く読み続けている人や(←あんまり、いないだろうなあ)、かつて「月刊社会教育」を読んでいた人なら(←ほぼ、いないだろうなあ)、もしかして知っているかも知れないけどたぶん誰も知らないであろう、作家・立松和平をして「現代の宮沢賢二」と言わしめた小松光一センセイが奄美に来るのですよ。

小松センセイは、長く日本の農村漁村をフィールドワークしつつ、各地の青年達に夢と希望と妄想を与え、村人の村人による村人の為の村おこし・地域おこしを実践してきたセンセイなんです。

活動範囲は日本に限らず、今では1年の内半分くらいはタイと日本を行ったり来たり。
タイ北部少数山岳民族であるラフー族のローチョ村との交流が20年以上続いているのですが、最近ではコーヒー栽培による持続的な発展を目指してアレコレごちゃごちゃやってます。

自分はかつて、小松センセイに「今度僕がタイに行く時、君もローチョムラ行く?」と聞かれ、当然センセイが連れて行ってくれるのだろうと信じきって「行きます!」と即答したのですが、いざ約束した待ち合わせ場所のバンコクで「僕はこれからイサーン(タイ東北の当時もっとも貧しいと言われた土地)の調査に行くから、後は自分で行ってね。向こうに若い日本人がいるから。」と置いていかれました。それから1日かけて、なんとかローチョ村まで行ったものの、「若い日本人」なんていないし!当然言葉も通じない(ラフー人なのでタイ語も通じない)、、、
当時はガスも水道もない、江戸時代の日本のような、山のてっぺんにある小さな部落でした。もう、20年以上前の話しですが。

このローチョ村とコーヒーの件(に限らないけど)、書きだしたら止まらなくなりそうなのでやめときますが、とても素敵なアクションなので、興味のある人は各自ググッと検索してください。

で、その小松センセイが奄美に来るのですが、実はここ3年ほど毎年来てます。
教え子を数名連れてくるのですが、島に来ても行く場所は毎回同じ。

一村美術館と黒糖焼酎の蔵元。
あと、島豆腐屋がセンセイのお気に入り。
昼・夜と一日に2回行って、翌日も行ってお昼を食べてから空港へ向かったりなんてこともありました。

ところで小松センセイ、何しに奄美へ来るかっていうと、決まってるじゃないですか。
お酒呑みに来るんですよ。

どうしても小松センセイに会いたいという方、
相談に応じます。

^じ^






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この記事へのコメント
白虎野の娘 さま

いつも直球勝負なコメントありがとうございます。

こちらは空振りしたり、カスッたりしてばかりですが。
┐(´じ`)┌
Posted by DEIDEI at 2016年06月05日 20:33
わかる、仰られること、よくわかります。
共感しすぎてうおー、ってなりました。


自分も、当初はどう外部に情報発信すればいいのか、と闇雲でした。


金を稼ぐために抜け目なく、うまくやれってのは資本の論理です。中央から出された、《お前だけ生き残る》ための命題だと思います。

中央に足並みを揃えようと足掻くさまは、まさに島人のヤマト志向に現れている気がしました。
また、従業員たちを食わせなきゃならん資本になってしまうとこれまた大変なんだろうな。と思ったり。


自分は、奄美は何もない、っていわれても全くピンとこなくて。

あたし奄美だいきらいー。ハイヒールとか履けないでしょ?
とかいわれて、つい、いつもの短気を起こしたことも。

奄美は東京が失くしてきたもの、なんでもあるのに。

死に至る空気や水の汚染は不可逆だし、切り倒された木々や殺された虫、土壌たちは二度と蘇ることはないですよね。


安易に観光や自然遺産に飛びつくのは、(または言わざるを得ない状態)
代替エネルギーがないのに原発を止めろだなんていうな、いう思考とセットになっているのでは、とも考えたり。

よく見かける、世界遺産のステッカー、
貧しいならば中央に身売りするしかない、と自ら規定してしまった絶唱に見えてしまい、心がもやもやするんです。
Posted by 白虎野の娘 at 2016年05月30日 19:34
白虎野の娘 さま

実はこの10年ほど、「情報発信」って何だろうって、ぐるぐる考えています。
単なる観光案内とか物産の紹介のコトではないハズなんだけど。

キーワードは「中央」と「周縁」なんだと思います。
「東京」と「地方」とか、「街」と「田舎」とか、「カゴシマ」と「奄美」とか、いろいろ置き換えてもいいし。

あと、奄美は沖縄に比べて商売がヘタだとか、もっと客のニーズにそった展開を、とか、以前からよく言われてはいるけれど、

「それ(商売ヘタ)が奄美のよさなのだ!」(←ここ色を変えて大きな文字になっていると脳内補正してください。)

と反撃する人があまりに少ないですね。

金儲けで成功することが人生における最大かつ唯一の目標になってしまい、目をギラギラさせて、観光客を見れば札束に見えるような、そんなシマンチュが増えたら、ホントに嫌だなあ。

シマの切り売り、成金天国・拝金地獄。
15年前は、まだ携帯の電波が届かない所があまくまあってステキなシマだったんだけどなあ。

ここも文字色変えて大文字へ変換→「アマミを世界自然悲惨に登録しよう!」
Posted by DEIDEI at 2016年05月29日 19:27
農業で食っていくシマ、同意します。

やはり、島おこしは農関係でなんかしたいな、ってのは自分も思うんです。
観光だけで食うなんてのは、外に自らのライフラインの確立を依存しているような状態なんじゃないか、と。
観光客の肥大化したニーズに応えるべく、ごてごてと観光客が好むような装飾を施したお仕着せの奄美として、島を切り売りし客商売するような未来よりも、個人的にはいいと思っています。
Posted by 白虎野の娘 at 2016年05月29日 08:56
白虎野の娘 さま

コメントありがとうございます。

もちごめはともかく、小松センセイはむちゃくちゃ面白いですよ。
ホント、むちゃくちゃですわ。

かなり感染力が強くキケンな人物でもあります。
彼のおかげで人生狂っちゃったヒト、いっぱいいます。

僕もセンセイに出会わなければ、今頃まっとうな社会人として、トカイで何の疑問も持たずにシアワセに暮らしていたことでしょう^じ^;

「奄美はどう生き残ればいいんだろう」

悩ましい問題ですね。
僕には難しすぎる問題でもあります。

でも、「こうあってほしい」という思いはあります。
思うだけならカンタンですからね。

そんなふうに、「思い」を具体的に自覚するヒトビトが、ある一定数以上になれば現状は変わるような気がしてます。

あ、何の根拠もなく書いてますけど^じ^;

そして、同じ(まったく同じじゃなくたっていいけど)思いを共有できる仲間が増えたら楽しいですよね。

奄美文化財サポーターも、そんな「思いを共有した中間」ってことなんでしょうね。

ちなみに、僕は「農業で食っていくシマ」ってのが理想です。
そりゃ、難しいのはワカリますよ。
でもね、僕にとっては「観光立島」なんて魅力度80%ダウンなんです。
Posted by DEIDEI at 2016年05月10日 20:11
こんばんは。

もちごめさんってむちゃくちゃ面白い方ですね!
旅人までされていたとは!もしよろしければ、今度詳しくお話しを聞かせてくださいませ。

自分も初めて名前を聞く方だったので、小松光一氏を検索してみました。


自分はTPPや食物の核汚染を考えたときに、これから奄美はどう生き残ればいいんだろう、というのは本当によく悩みます。

東京の真似事や消費に浮かれるだけでなく、まさに地に足をつけた活動をしないとバタバタと斃れていくばかりなのでは、と怯えるんです。
農こそが生命維持の根幹になり得ると自分は考えていて、小松光一氏が提唱されている農耕町おこし、いいですね!ワクワクしました!
Posted by 白虎野の娘 at 2016年05月08日 23:45
コメントありがっさまりょん。よーりよーり待ちくりんしょれ!
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