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2016年03月25日

フクイチのベントではない

うがみんしょーらん。DEI事務局の【もちごめ】です。
フクイチのベントではない


今季の製糖作業もいよいよ終わりそうな気配ですね。
写真は笠利町の富国製糖を前田川から眺めてみたところ。
この辺りは春の穏やかな日にお散歩すると気持ちいいんですよ。
川沿いには菜の花が咲いて、いろんな水鳥やその雛たちがのんびり泳いでいたり。

奄美の基幹産業のひとつとして大きなウェイトを占める製糖業ですが、その中核となる笠利町の富国製糖は昭和37年(1962年)の創業。
以前は製糖が終了すると、「製糖終了祝賀会」という町をあげての一大イベントがあったのに、最近の不景気と不作続きでまったくやらなくなってしまったので、とても残念です。
みなさん、ウギ植えましょう!

ところで煙突から見える白い煙、これはほとんど水蒸気なんですよ。昔は黒い灰が周辺に飛び散って大変だったそうですが、今では煙突内に最新式の排煙設備が取り付けられているので、そんな心配はないようです。

どんな装置なのか簡単に言ってしまうと、煙突の中にシャワーが付いていて、煙の中に含まれているススや灰などを洗い落とすんだそうです。
なので、その水分も蒸発して煙突からはモクモクと白い煙(水蒸気)が上がっているんですね。

大型製糖工場の造りは基本的にどこも同じで、
①圧搾機でサトウキビをしぼる
②しぼったカスをボイラーで燃やして、発電タービンを回し工場内の電力を賄う
③ボイラーの熱で生じる水蒸気で圧搾機を回す(蒸気機関!)
④サトウキビを煮詰めた際に出る水蒸気の熱を使い、さらにサトウキビを煮詰める
余った水蒸気はまたボイラーへ

というように、非常にエネルギー効率の良いシステムが戦前から確立しているんだそうです。

他にも、海水と重力(落差)を利用した装置を使い、サトウキビの汁を煮詰めるタンク内の気圧を下げ(減圧)、低い温度でも汁が沸くような工夫もされてるとか。

外からはなかなかわからない、富国製糖のいろんな仕組み、来年度は是非みんなで見学会してみませんか。

^じ^
フクイチのベントではない


背後の山は「赤木名グスク」のあるカミヤマですな。






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